「のぼうの城」に東宝特撮魂を観た!w(ややネタバレあり)。。。

「よき戦にござった」(石田三成

ネタバレも何も、
「120%どんな映画か分かった上で」
初日に行って来た訳なんですが、、、w

のぼうの城
http://nobou-movie.jp/

映画の物語や人物や歴史うんちくやなんかは、
他で幾らでも出てくるし宣伝されるでしょうから、
少し違う視点で書きますと、、、

公開が延期になってた原因である問題の、
「水攻めシーン」ですが、
実際に観て、
「震災や本物の津波を連想したのか?」
というと、
そんなことは一切なくて、、、
僕のようなロートルオタクの目には、
あの水攻め描写は只々、
東宝特撮」
の四文字しか頭に浮かんで来ませんでした(笑)

元来、
歴史もの好きだからなのですから行ったのですが、
それこそが、
僕がこの映画を観に行った最大の理由の一つな訳です。。。

(当然デジタル処理は使ってますが、)
あのミニチュア質感と合成感(笑)、
水は本物だよ、CGじゃないよ!
「限りなく、意図的に」
再現されている特撮風味w

「これは、VFXじゃない特撮だ!」
(画面に「合成」って書いて見えるwww)

これぞ東宝特撮スペクタクル!
あふれる樋口監督の特撮愛を感じます!w
(※これをもし「ちゃっちい」とか言われてしまうと、僕とあなたの観ている景色と生きる道はハッキリ違ってしまうでしょうw)

で、
映画の内容や、
大規模セットや合戦シーンや、
俳優さん達の演技、
野村萬斎の船上田楽踊り」
なんかは素っ飛ばして(笑)

壮大な歴史の1ページ、
戦国絵巻のワンエピソードに過ぎないこの物語、
登場人物のその後が静かに語られて、

ラストのエンドクレジットに流れる映像が、、、

戦場から現代にオーバーラップして、
数百年後も変わらないのどかな田んぼの景色、
そこを走り抜ける新幹線!
あのときと同じ地名の看板、
かつての城跡に古戦場跡にお寺、
三成の築いた堤跡、
埼玉県行田市の春。。。

そして、
主人公達が守ろうとした城下の村人たちの、
「末裔かも知れない」
子供達があぜ道を歩いていく。。。

ああ、わかってらっしゃる(涙)
ベタなんだけど、
歴史ものではコレをやんないとね?

たしかに、
どこまで行っても血みどろの戦の物語には違いないのですが、
最後に爽やかな清涼感というか、、、

「ああ、いい映画でござった(笑)」

と、
爽やかな風を感じて映画館を後にする事ができました。

誰にでもおすすめはしませんが、
好きな映画でした。。。