なにがなんでもやるべきことなのかなぁ。。。

・「変わらなきゃ」だとか、「チェンジ」だとか、
 なにがなんでもやるべきことなのかなぁ。
 ふと、そんなことも思うんですよね。
 ぼく自身も、わりと言ってたり思ってたりしてますよ。
 変わらないかぎり、ずるずると縮んでしまう。
 変わるということそのものが、生きることだ‥‥とかね。

 でも、そうかな、ほんとかな、という気持ちが、
 ちょーっとあるんですよね。
 変わることそのものは、いいと思うんですけどね。
 変えりゃぁいいってものでもない場合がありますよね。

 ものすごく変わったストーリーのドラマとか、
 変えてやろうと張り切ってつくったスーツとか、
 そういうの、ほんとはいらないですよね。
 変えなきゃ変えなきゃという強迫観念みたいなものは、
 変えないでいることよりも、よくない場合もあります。
 「ああ、そのままがよかったのに!」と思うようなこと、
 実はけっこういっぱいあるんだよなぁ。
 
・いまのままで「いい」ことがあるのだとしたら、
 それはそのまま、キープしておくほうがいい。
 なんでもかんでも「変わる」べきだっていうことはない。
 ‥‥そんな当たり前のことを意識しながら、
 なにか「がんばるぞ」というようなことを言いたい場合、
 「変わったり変わらなかったりするぞ!」と、
 なんだか妙な言い方になっちゃいますね。
 なにが言いたいかわからないと、言われちゃうかもね。
 
 でも、ぼくは来年は言ってみようかなぁ、思いきって。
 今年は、「おおいに変わったり、変わらなかったり」
 するつもりでーっす。
 ‥‥むむう、たしかに、かっこつかないなぁ。
 
 あ、そうか!
 こういうところは変えます、ここは変えないです。
 そんなふうに言えばいいんだ。
 変えたいのは、どことどこ、どういうこと?
 変えないでいるつもりなのは、どこらへん?
 まずは、そこを見分けるところからなんだね。
(2012年12月27日/ほぼ日刊イトイ新聞 /今日のダーリンより)