好き嫌い。。。

ほぼ日刊イトイ新聞/4月29日の今日のダーリンより)

・人には好悪というものがあります。
 ないほうがいいのかもしれませんが、あるものです。
 一切、好き嫌いがないというのも、
 あまりにもつるりんとした人格のような気がして、
 ぼく自身に、そういう人になってほしいとは思いません。

 ただ、好き嫌いは好き嫌いというだけなので、
 好きなほうばかり味方するのは、問題だったりします。
 できるかぎりは好きなほうを応援したい。
 でも、もともと、どうして好きなんだっけ?
 出身地が近いからとか、よくメディアで見るからとか、
 好きの理由というのも、なかなかあやふやなのです。
 
 いい悪いじゃなく、ただ好き嫌いの問題なんだ、
 ということを、いつも意識していたいと、
 よく、ぼくは考えています。
 なので、いろんなケースで、
 「好きなほうの相手」を、
 「好きなほう」として見る練習をしています。
 相手側を好きな人が、これを見てると、どう見えるのか?
 その気持ちを、少しでも感じておきたいのです。
 
 ボクシングの試合なんか、トランクスの色で、
 両者が色分けされているので、練習に便利です。
 日本人選手と外国人選手が戦う場合、
 まず日本人選手のことを「好きなほう」と、
 決めつけて試合を観ることがほとんどなのですが、
 なんとかがんばって、短い時間ですが、
 「あっち」の気持ちで観戦します。
 ちょっとできたかな、くらいしかできないのですがね。
 案外、戦っている選手本人は、相手選手のことを、
 心から尊敬していたりすることが多いんですよねー。
 
・スポーツみたいなものばかりでなく、
 人と人、団体と団体が、争っているときなども、
 相手側をなんとか「好き」と仮定して、
 「あっち」の感じ方、考えから、
 「こっち」を見ようとするのですが‥‥。
 つい最近も、それをずっと練習していたのですが、
 無理でした、やっぱり無理だったです。



ぼぼ日刊イトイ新聞
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